【デザイン思考】仕事を効率化する「デザインシンキング」とは【元外資コンサルが語る】

こんにちは。ハルです。

今回は巷で話題の「デザインシンキング」について解説いたします。

前職のコンサルティング会社では「デザインシンキング推進チーム」にも所属していました。

ビジネス事例だけでなく、デザインシンキングの使い方についても解説いたします。

「デザインシンキングって、アーティストやデザイナーが使うものじゃないの?」という方にこそ、読んでほしい内容です!

デザインシンキングとは?

デザインシンキング(デザイン思考)とは「人々がもつ本当の問題を、解決する考え方」です。

ここでいう「本当の問題」とは、どのような意味でしょうか?

それを知るためには、アメリカの起業家ヘンリー・フォードの逸話が参考になります。

「もっと足が早くて、揺れない馬がほしい!」

当時は自動車が存在せず、人々は移動に馬車を利用していました。

馬車の利用者は「より便利な馬」を求めましたが、フォードは「本当の問題」について考えました。

人々は「早く移動する手段」を求めているはず。ならば馬である必要はない!

人々の「本当の問題」に気付いたフォードは、自動車を発明しました。(現在のフォード・モーター・カンパニー)

その他「デザイン思考」事例

  • 「エレベーターの長い待ち時間を解決したい」
    ⇛エレベーター横に鏡を設置することで、「退屈な待ち時間」を解決
  • 「手術を怖がる子供を泣き止ませたい」
    ⇛手術室を「スペースシャトルのコクピット」に装飾することで、子供がワクワクしながら手術を受ける
  • 「売上の下がる出版業界を守りたい」
    ⇛紙の本より安く手軽に手に入る、電子書籍の開発(現在のkindle)

デザインは「設計する」意味であり、外見を整えるだけではありません。

デザイン思考を「問題解決を設計する」ととらえると、日々の仕事にも活かせるはずです。

成功の秘訣というものがあるとしたら、それは他人の立場を理解し、自分の立場と同時に他人の立場からも物事を見ることのできる能力である。

デザインシンキングの使い方

まずやってみる

デザイン思考の学び方は「just do it(とにかくやってみる)」に尽きます。

一般的な会社で推奨される「綿密な計画・承認プロセス」は、学びの足かせなのです。

これを証明する「マシュマロチャレンジ」というものがあります。

引用: https://workaholicdiary.com/work-hacks/marshmallow-challenge

マシュマロとパスタだけを使い「できるだけ高い、自立する塔」を、制限時間内に作るゲームです。

MBA学生・弁護士・CEOら様々なチーム(6人1組)が競い合ったところ、以下の結果となりました。

引用: https://www.dhbr.net/articles/-/3295

なんと幼稚園児チームは、 MBA学生・弁護士・CEOチームよりも良い結果だったのです!

「誰がリーダーか?」「タイムスケジュールは?」「失敗したときの対案は?」などと議論するチームをよそに、幼稚園児はとりあえずやってみました。

好奇心のままに「とりあえずやってみた」この結果は、大いなる示唆を与えてくれました。

「好奇心の強さ」は、若いうちに成功するために必要だそうです

否定しない

「ルールだから」「コストがかかるから」「上司が納得しないから」

そんな「思考停止とりあえず否定おじさん」は、そもそもデザイン思考に向いていません。

頭の中でアイデアを磨くだけならまだしも、周囲はどう感じるでしょうか?

周囲の心の中

  • 【アイデアを出した人】「せっかくアイデアを出したのに、二度と発言したくない」
  • 【周囲の人】「アイデアがあるけど否定されそうだから、言うのは止めておこう」

アイデアに問題が見つかっても、「どう解決しよう?」という発想が重要です。

業界に明るくない初心者のアイデアでも、否定してはいけません。

業界の常識にとらわれない、大胆なアイデアから発想が広がるからです。

予算・実現性・リソースなどの制約は、後で考えればいいのです。

メルカリのバリューにも「大胆にいこう」とあります

プロトタイプを作る

デザイン思考において、「一回で完成させる」完璧主義は捨てましょう。

まずはプロトタイプ(試作品)を作り、フィードバック⇛修正を繰り返し、完成品を目指すのです。

「プロトタイプって、どの程度の完成度なの?」と疑問に思われるでしょう。

以下が初代iPhoneのプロトタイプです。

その大きさ(右下のiPhoneと比較)、むき出しの基盤、独立したパーツが確認できます。

このような必要最低限の機能をそろえた、プロトタイプでいいんです。

リアルに落とし込み、修正を加え、またプロトタイプを作る。

デザインシンキングにはフットワークの軽さが必要なのです。

プロトタイプ例

  • 議事録作成は「アジェンダ(議題)」を最初に書く
  • プレゼン資料は「必要なスライド(話す大枠)」を確定させる
  • ブログ執筆は「各章のタイトル(主張したい内容)」を決める

まとめ

  • デザインシンキングは「人々がもつ本当の問題を、解決する考え方」
  • デザインシンキングには「まずやってみる」行動の速さが重要!
  • プロトタイプを作成し、フィードバック&修正を経て、完成させる!

参考文献

  • 石川俊祐『HELLO,DESIGN 日本人とデザイン』 幻冬舎 (2019/3/5)
  • ジャスパー ウ『実践 スタンフォード式 デザイン思考 世界一クリエイティブな問題解決 できるビジネスシリーズ』 インプレス (2019/9/6)