【大人の発達障害】「自閉症スペクトラム(ASD)」の特徴3選【エピソード、対処法も紹介】

こんにちは。ハルです。

「大人の発達障害」という言葉、ご存知でしょうか?

人によって解釈の異なる言葉ですので、当記事では以下のように定義します。

【大人の発達障害】
学校生活においては、特別な支援を必要とせず生活できた。社会人となってからは自身の心理・行動に十分な理解を得られず、「生きづらさ」を感じる人々

心理・行動とは、例えば「人づきあいが苦手」「こだわりが強い」「うっかりミスが多い」が挙げられます。

「わがまま言うな」「病気のせいにするな」という心ない偏見も根強いです

私もASD(自閉症スペクトラム)と診断された、大人の発達障害の一人です。

自身の経験から、具体的な特徴・解決策をお伝えするつもりです。

「もし自分が or 親しい人が発達障害ならどうすべきか」を考えるヒントになれば幸いです。

自閉症スペクトラム(ASD)診断のきっかけ

アクセンチュア社員時代、あるプロジェクトで議事録係に任命されました。

しかし上司が期待するクオリティの議事録を、書き上げることができませんでした。

なので、次のアクションを試しました。

  • 音声入力を試す
    ⇛セキュリティ観点より禁止(分かります)
  • 会議中一つの議題が終わるたび、決定事項の確認
    ⇛いちいち進行を止めるなと叱責される(仕方ありません)
  • 会議開始前、議題担当者に決定事項概要を個別確認
    ⇛議事録は会議時間中に、着手・完成させるものだと怒鳴られる(意味不明です)

上記理由より心を病んでしまい、心療内科にかかりました。

ASD(自閉症スペクトラム)ですね。

まじですか。

【ASD( Autism Spectrum Disorder ):自閉症スペクトラム】
「発達障害」を大きく3分類したものの1つ。主な症状に「コミュニケーション・対人関係の持続的な欠陥」「特定分野への極度のこだわり」がみられる。

自閉症「スペクトラム」の名の通り、症状は個人により大きく違いがあります。

ASDと診断されたAさん、Bさんがいたとします。

Aさんは対人関係に問題ないが、24時間ぶっ通しでできるほどゲーム好き。

Bさんは思ったことをつい言ってしまうが、趣味嗜好等のこだわりは特にない。といった具合です。

「こだわりの強さ」といった特徴の強弱にも、大きな差があります。

発達障害の他分類である「ADHD(注意欠陥・多動性障害)」「LD(学習障害)」の特徴が重複するケースも多いようです。

私は若干ADHDの特徴もみられるが、LDはみられないと診断されました。

自閉症スペクトラム(ASD)の具体的な特徴

ASDの特徴として挙げた2つの症状について、実体験を踏まえ解説します。

①コミュニケーション・対人関係の持続的な欠陥

言葉を額面通りに受け取ってしまう

あるプロジェクトに赴任早々、「会議室の予約しといて」と指示を受けました。

会議室予約、完了しました。

会議室予約したら、参加者へのメール送信・議題資料の収集・課題管理表の更新までセットでやれよ

(最初からそう言えや)

後日、「別会議の部屋確保しといて」と指示を受けました。

すいません。別会議って参加者変わりますよね。この参加者リストで合ってますか?

メールさかのぼって、以前の会議招集メール確認しろや。いちいち質問すんな

(今後自己判断でやってええんやな?)

結果「コミュニケーションに難あり」という評価が下され、プロジェクトから外されました。

このように「〇〇やっといて」と言われたら、言葉通り〇〇しか行わないケースです。

プロジェクトの質問しづらい環境も重なり、「空気の読めないやつ」と扱われた苦い思い出です。。。

②特定分野への極度のこだわり

許せないことリスト

  • タバコの臭い・副流煙、その他悪臭
  • そしゃく音(くちゃくちゃ食べる音)
  • 話すとき、つばを飛ばしてくる相手

定型発達(発達障害でない人)にとっても、上記が苦手な人は多いでしょう。

ただ「会議中だから我慢するか」と、ある程度は許容する人も多いと思います。

しかしASDの特徴として「人間関係・社会的体裁」よりも「こだわり」を優先します。

なお「特定分野へのこだわり」の派生として、以下のケースも挙げられます。

  • ルーティーン(決められた手順)を大切にする
  • 感覚過敏(聴覚・触覚等に対する、偏好性が強い)

自閉症スペクトラム(ASD)のトラブル対処法

不明瞭な言葉をしっかり確認する

さきほどの「〇〇やっといて」というケースです。以下のように聞き返します。

「〇〇とは、△△っていう意味ですか?」「□□しろってことですよね?」

自分の言葉・理解で言い換え、確認を取るという方法は非常に有効でした。

また口頭の理解だけでなく、音声・テキスト・イラスト等、自身の得意な媒体での記録もおすすめです。

聞き返すことは、何も恥ではありません。

欠点ではなく、「偏好性」と割り切る

「自分ななんて無能な人間だ」と自身を責め、うつを併発するケースも少なくありません。

9割近い当事者が、二次障害を引き起こしていたデータもあります。

そこで「〇〇ができない」ではなく「〇〇より□□を優先する」といった、「偏好性(Preference)」と考える方が自然ではないでしょうか。

例えば私は、単純な事務作業は全くできません。

しかし、ライティング・パワポ資料作成・プレゼンテーションは非常に楽しんで行えます。

「自身の強みで貢献し、苦手分野をサポートしてもらう」こういった環境が、発達障を持つ方が花開く足がかりとなります。

内なる自分との対話です

自閉症スペクトラム(ASD)を公言する

人事や上司・親しい友人等に、発達障害を公言しました。

その経験から、メリット・デメリットを以下に挙げます。

【メリット】

  • 特別な配慮・支援をしてもらえる可能性がある
  • 話したら意外と普通だった、と好印象をもたれやすい
  • 嫌な飲み会に無理やり誘われなくなった(!?)

【デメリット】

  • 偏見や陰口の対象となるリスクがある

デメリットについてですが、私は気にしていません。

平生24年の文部科学省の調査によれば、約15人に1人は(軽度を含めた)発達障害だからです。

定型発達(発達障害ではない人)が多数派なだけでしょ?だから何?というマインドを持つようにしました。

それ以上に、上記 「自身の強みで貢献し、苦手分野をサポートしてもらう」環境 づくりに役立つと感じました。

まとめ

  • 「大人の発達障害」は15人に一人。
  • 「できないこと」よりも「偏好性」と理解しよう!
  • 活躍のためには自身の特性を見極め、サポートを得られる環境づくりが何よりも大切!

参考文献

  • 本田秀夫『発達障害 生きづらさを抱える少数派の「種族」たち 』 (SB新書) 2018年
  • 姫野桂『発達障害グレーゾーン』 (扶桑社新書)2018年

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