【書評】『シン・ニホン』を読んで分かった、求められる人材

こんにちは。ハルです。

先日、以下の本を読み終えました。

25万部超の名著『イシューからはじめよ』著者の新刊です。

現代の経済・知的生産のルールが大きく変わるなか、多くのインテリたちが”改革”の必要性を訴えています。

「では具体的にどう変わるべきなのか?」について、産・官・学の全領域について具体的に書かれています。

その内容について、解説いたします!

シン・ニホンの「データ×AI」

「データ×AIって難しそう」と思われる方もいるかもしれません。

しかしこれは料理に例えると、簡単に理解できます。

「大量のデータ(食材)から、AIを活用 (料理) して、新しいものを生み出す」と考えて差し支えありません。

身近なものですと、以下のサービスが挙げられます。

  • 顧客の購入履歴から、おすすめ商品を表示する
  • ユーザーの検索履歴から、最適な広告をリアルタイムで表示する
  • GPS情報を収集し、目的地までの最短移動手段を計測する

「データ×AIを活用するビジネスモデルは、すべての産業に広がる」と本書では指摘しています。

具体的には、以下のような伝統産業もデータ×AIを活用しています。

データ×AIの活用例

  • 【繊維・アパレル】導電繊維を衣服に織り込む。袖口をタップすると、スマホから音楽を流せる
  • 【小売】レジのないコンビニ。カバンに商品を入れて店から出ると、自動で課金される。
  • 【農業】垂直な壁で野菜を育てる。横からのLED照射により最小の農薬・肥料で育成する。

シン・ニホンの「求められる人材」

上記のような「データ×AI」の活用について、日本企業は大きく出遅れています。

その理由は(1)扱う人材不足(2)高齢者・経営陣のリテラシー不足などが挙げられます。

特に(1)の解決策として、「いい意味でヤバい人材を生み出す」ことを提案しています。

しかし現状の教育では「ヤバい人材を潰す慣習」が横行しているのです。

制服・校則・不必要なルールなどの、世界常識から乖離した学校教育は直ちに廃止すべきでしょう。

一方”ヤバい人材”にも、自分を変える努力が必要です。

おすすめとして、「チャーミングさ(人としての魅力)」の育成が紹介されています。

”チャーミングさ”の例

  • リスクを取って前に進める提案力・実行力
  • 人を傷つけたり騙したりしない誠実性
  • 明るさ・前向きな姿勢・笑顔

このような”チャーミングな特徴”に溢れる人には、周囲からの助けも得やすいでしょう。

シン・ニホンの「予算見直し」

人材育成のためには、科学技術予算についての議論は避けられません。

※科学技術予算が大きい国ほど、論文数も多くなる。(⇛優秀な人材が生まれる)

結論から言うと、日本の科学技術予算は米・中に大きく引き離されています。

学生一人あたりの予算で見ても、海外有名大学とは大きな差があります。

(日本トップの東大・京大ですら、海外有名大学の1/3~1/5の予算)

科学技術費に予算を充てるために、社会保障費を減らすべきだと著者は述べています。

社会保障費の内訳は、年金60%・医療費40%です。

医療費の6割は65歳以上で発生するため、社会保障費は”シニアと過去”に使われれているのです。

一方、防衛費は他国と比較し”必要最小限に抑えられている”という見解です。

ロシア・北朝鮮・中国に囲まれている現状を考え、防衛費は削れません。