【書評】Think CIVILITY (シンク・シビリティ)を読んで気づいた、「礼節のメリット」3選

こんにちは。ハルです。

先日、以下の本を読み終えました。

海外で話題の「礼節の科学」、日本上陸です。

みなさんは以下のような環境で、精神をすり減らしていませんか?

  • あらゆる業務に干渉し、重箱の隅をつつくような指摘をする上司
  • ミスをした人をあざけ笑う、出世のために人を蹴落とす文化の職場
  • 社員や顧客の幸せよりも、時代遅れのルール遵守を重視する制度

この本では「礼節がもたらすメリット、礼節ある人になる方法」などが紹介されています。

今回は上記の感想に加え、この本の悪かった点についても解説します!

礼節がもたらす3つのメリット

「優秀な人」とみなされる

あなたが仕事で助けを求める際、どちらの同僚に声をかけますか?

  • 優秀だが、無礼なふるまいの人
  • 愛想は良いが、仕事の能力は並の人

1万人以上を対象にしたアンケートでは、後者の「この人と働くと楽しい」と感じる人により声がかかることが分かっています。

初期段階では優秀であっても、仕事を任されなくなれば、スキル・成果が伸び悩むのは明白です。

また多くの人に頼られる人は「この人は優秀だから、声がかかるんだろう」というバイアス(思い込み)が広まります。

結論として「礼節がある人はチャンスに恵まれ、優秀な人とみなされる」のです。

周りの人に安心感を与える

著者は2万人の会社員を対象に、”礼節のあるリーダー”についての調査を行いました。

調査結果

  • リーダーが敬意ある態度で接してくれる場合
    • 「健康で幸福に暮らせる」56%UP
    • 「毎日が楽しく満足感を覚える」89%UP
    • 「仕事に集中でき、優先順位が付けられる」92%UP

リーダーの礼節ある態度は、部下たちに安心感を与える」ことを示す数多くの結果が導かれました。

先進的な制度を数多く導入しているGoogleでは、「メンバーの安心感を強める(心理的安全)」トレーニングを採用しています。

アイデアの多様性向上・離職率の低下につながり、多くの利益をもたらすためです。

上記の本で、その詳細が解説されてあります。

出世の可能性が高まる

上記の研究結果から、礼節のある人は仕事・人脈を得やすいことが分かります。

それと同時に「出世の可能性が高まる」ことも明らかにされているのです。

一方、「リーダーは愛されるより恐れられる方が安全だ」というマキャベリの意見を支持する声があるのも事実です。

引用: wikipedia

【ニッコロ・マキャヴェッリ(1469-1527)】イタリア、ルネサンス期の政治思想家。『君主論』の著者

本書で紹介されているある実験にて、2名の医師の印象について調査しました。(諸条件はすべて同じ)

  • 【無礼な医師】手術中に助手のミスに対し、厳しく叱責した。
  • 【礼節ある医師】同助手に対し、怒鳴らず理性的に対応した。

結果として36%もの多くの人が、礼節ある医師の方が社会的地位が高いとみなしたのです。

「マキャベリの主張はもはや時代遅れだ」と、本書では結論付けられています。

もちろん礼節ある医師は、取締役に気に入られて昇進を果たしています。

礼節ある人になるための、3つの行動

「無意識の偏見」を取り除く

「人は偏見(バイアス)からは逃れられない」ことを、著者自身もエピソードとして紹介しています。

最近子供が生まれたGoogle女性社員とランチを楽しんでいたところ、著者はふと以下のように話しました。

Googleの勤務体系なら、赤ちゃんの世話もしやすいですね!

その女性社員は「偏見です!」と言い返したそうです。

「女性なら仕事と子育てを両立して当然」という”無意識の偏見”にとらわれていたのです。

「自分は無意識の偏見にとらわれていないか」と意識し、誤った先入観を取り除くようにしましょう。

ギバー(与える人)になる

ベストセラー『GIVE&TAKE』にて、ビジネスの世界においても「与えること」が重要だと解説しています。

人に与えるものとして有効なのが、「礼節ある態度」なのです。

「人に与えるギバーが、いかに有益か」については以下記事で解説してあります。

健康的な生活を送る

著者の調査によれば、「健康的な生活」の多くが「無礼になる原因」を防ぐことが分かっています。

「健康的な生活」例

  • 飲酒・ジャンクフードなどを除く、栄養ある食事
  • 毎日同じ時間帯に、十分な(7時間以上)睡眠を摂る
  • マインドフルネス・運動などの、ストレス管理

「不健康な生活を贈りつつ、礼節を保つ」ことは非常に難しいのです。

以下記事でおすすめの健康法についてまとめています。ぜひご覧ください。

【悪かった点】無礼な人への対処法がほぼなし

本書では「無礼な人への対処法」が一部紹介されています。

無礼な人への対処法

  • 無礼な人を隔離する、物理的に距離を取る
  • すぐにやり返さず、メール等で冷静に対処する
  • 「自分は悪くない」と肯定する

上記は内容が薄い、実現性が乏しいなどの問題点が目立ちます。

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