初心者でも分かりやすい「哲学」の本をまとめてみた【年400冊読む読書家が選ぶ】

こんにちは。ハルです。

3200年前のエジプトでは、多くの労働者が王墓建設に携わりました。

労働者の出勤簿には、以下の欠勤理由が記されています。

  • 二日酔いのため、仕事を休む
  • 自分の誕生日のため、仕事を休む
  • ミイラ作りがあるため、仕事を休む

部下たちの勤務態度に怒ったある上司は、以下の言葉を書き残しています。

  • 上司の命令には逆らうな
  • 部下は上司の命令に絶対だ
  • 上司の言葉はためになる

3200年前と現代、上司と部下の悩みはほぼ変わらないようです。

今まで1000冊以上のビジネス書を読んできましたが、その多くの内容は”哲学”に通じます。

「哲学ってなんだか難しそう」そんなあなたに、おすすめの哲学書を紹介します!

嫌われる勇気

哲学というジャンルを超えた、トップクラスの知名度を誇るビジネス書です。

「すべての悩みは人間関係である」というアドラーの考えを、哲学者と青年の対話形式で解説しています。

この本で特に印象に残った内容は”課題の分離”です。

みなさんは、以下のような経験はありませんか?

”課題の分離”例

  • 徹底的に準備したデートプラン、相手が喜んでくれるか不安だ
  • 子供・塾の生徒が、催促しても勉強してくれない
  • 連日徹夜で仕事を完遂したが、評価されないのは理不尽だ!

本書では、これらは”他者の課題”と定義されています。

他者の課題を見分ける方法はシンプルです。

「その選択によってもたらされる結末を、最終的に引き受けるのは誰か?」を考えます。

たとえば子供が「勉強しない」選択を取ったならば、最終的な不利益を被るのは子供になります。

アドラーは「他者の課題に干渉すること」「自身の課題に他者を踏み入らせること」を否定します。

このような”課題の分離”こそが、嫌われる勇気の本質なのです。

武器になる哲学

ベストセラー「世界のエリートはなぜ「美意識」を鍛えるのか?」著者が、”ビジネスで使える哲学”をまとめた本です。

社会において膨大な権力・影響力を持つエリートたちは、哲学を中心としたリベラルアーツ(教養学問)を学びます。

哲学を学んで得られるものは洞察力・批判的思考のほかに、「ルール変化への対応力」があります。

テクノロジーの発展により、従来の法律ではカバーしきれない領域が広がっています。

哲学に基づく”善い行い”を学ぶことで、突然のルール変更に戸惑わなくなるのです。

しかしこの本は”いわゆる哲学入門書”とは違い、「いかに知識・スキルとして使えるか」という観点で解説しています。

「学問としての哲学に興味はない」という人にこそ、ぜひ手にとってほしい一冊です。

正義の教室

「正義の反対は、また別の正義」という言葉を、あなたはどう解釈しますか?

実はこの”正義の判断基準”は、3種に分類できるのです。

正義の判断基準

  • 【功利主義】平等を重視
    できるだけ多くの人が、幸福になることを目指す。そのために、少数の犠牲には目をつむる
  • 【自由主義】自由を重視
    個人の自由・権利を第一に考える。他人の自由を奪わない限りは、何をしてもよい
  • 【直観主義】宗教を重視
    「良心に従った道徳的な行動」が正義とされる。良心は主観的なため、人により解釈が異なる

過去にいじめ事件があった高校にて、「校内に監視カメラを設置するべきか」という議論が起こります。

物語のキャラクターは生徒会長の主人公と、それぞれ別の”正義の判断基準”を持つヒロインたちです。

主人公は彼女らと共に、”本当の正義”を見つけることができるのでしょうか!?

その悩み、哲学者がすでに答えを出しています

「上記の本は難しすぎる!もっと日常的な悩みを解決したい!」という方への本です。

具体的には、以下のような悩みを哲学で解決しています。

本書で紹介されている悩み

  • 会社を辞めたいが、辞められない
  • 自分の顔が、ブスすぎて嫌い
  • 周りの人から、チヤホヤされたい

例として「将来が不安」という悩みに対し、アリストテレスはこのように答えています。

将来の目的や計画をいったん忘れ、今この瞬間のやりたいこと、やるべきことに熱中せよ

いかがですか?今流行のビジネス書と、ほぼ同じ内容に感じませんか?

冒頭のエジプトの話と同じく、我々の悩みは数千年前に解決されているのです。

よくある悩みを解決できる一冊となっています!

自分の頭で考えたい人のための15分間哲学教室

各章抜粋

  • 新しいiPhoneは人を幸せにする?
  • 人間の医師とAIの診断、どちらを信じる?
  • 人間に”完全な社会”は作れるか?

上記のような疑問に対し、哲学という切り口で様々な示唆を与えてくれます。

400ページ以上の大ボリュームですが、1章あたリ15分ほどとテンポよく読めます。

ニュートンは、ライプニッツはこの問いにどう考えるか?を知ることで、思考の幅を広げましょう!